マチナカゆるキャラ最前線① 歴史と調和する「きまちゃん」に会ってきた! 前編
マチナカゆるキャラ最前線①
歴史と調和する「きまちゃん」に会ってきた!
皆さーん!「ゆるキャラ」をご存知ないわけないですよね。
地域・企業・団体の各種キャンペーンやPRを担う
“ゆる~いマスコットキャラクター”の略称となるソレは、愛くるしさや最大限に引き出したビジュアルで、我々の日常に癒しを与えまくってくれる人気モノ!
今回は、金沢の“マチナカ”で親しまれる「ゆるキャラ」を訪ね、その魅力に肉迫してきました!
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こんにちは。
マチアソビ研究員として“ゆる”~く副業をしております「鼻毛の森」(金沢在住)です。
本業は、“残念な現実”のみをJ-POPで歌う“キャラ”強めのシンガーソングライターです。
今回は、そんな私には皆無な「愛しさ」「かわいさ」と「親しみやすさ」を兼ね備える
マチナカのご当地「ゆるキャラ」を紹介し、自身の在り方を反省してみることにします。
訪れたのは“金沢最古”の神社・『石浦神社』!
遡れば、「宮」としての草創が2,200年前と“歴史深すぎる”『石浦神社』!
“神仏習合”や“(神仏)分離”などの歴史の変遷に立ち会いながら
(明治時代に)現在の名称へと至った“由緒正しすぎる”神社は、
兼六園横かつ21世紀美術館向かいで広坂交差点に隣接した
“好立地すぎる”観光スポットとしても知られます。
名だたる歴代藩主も関わる「宮」の歴史は掘り下げれば掘り下げるほど・・・
そんな、“ゆるさ”の介在する余地も皆無な『石浦神社』が
“あえて”生み出したマスコットキャラクターについて、
現宮司の長谷(吉憲)さんにご解説いただきました。
『石浦神社』発のゆるキャラ・・・その名は「きまちゃん」!
鼻毛:いやあ、神社という格式も手伝って・・・(見た目)ゆるすぎです(笑)
長谷:先代(父)が亡くなり、次男の僕が(サラリーマンを辞めて)宮司に就任したのが7年前。
すごく目立つ立地にありながら、存在そのものが気づかれないほど地味な存在だった
『石浦神社』に取り入れた“僕のカラー”ですね。
実は「きまちゃん」の存在自体は20年前からあって、妻の運営していたカウンセリング学校で使われていたマスコットが原型です。
7年前に、より可愛らしく進化・・・
もとい“神化”を遂げさせました(笑)
「何事も丸く決まりますよう、誰もが笑顔になりますよう」との願いを込めた“きまじめ”で“きまぐれ”な「きまちゃん」ですが、待望の“実体化”に至ったのは昨年(2017年)とつい最近の出来事!
イラストでは表現済みの “ゆるい体形”の具現に苦労された様子で、
「●万円の追加料金がかかりました(笑)」と生々しく語る長谷さん。
「ゆるキャラ」そのものの設定段階から、周囲とは幾度となく論議を重ねてきたそうですが、
この完成したビジュアルを見てしまうと、反対派もさぞかし穏やかな表情に変わったことでしょうね。
ブランド力は(極力)地域に循環。
長谷:“実体化”した「きまちゃん」は好評でしかなく、週末に外を歩けば写真撮影の列ができてしまうほどです。
本来なら徒歩5分ほどの金沢市役所まで1時間かかってしまいますから(笑)
毎月変わるお札付きのおみくじ、「きまる札」も早や●万体など、
「きまちゃん」関連(グッズ)は軒並み好調(な売り上げ)です。
鼻毛:もはや、ビジネスとして成り立ってるじゃないですか!
長谷:ただ、神社は「利益事業」を目的としていませんし、
コストがかかろうとも“地元での制作”に回すなど、地域産業に還元しているんです。
鼻毛:地域を潤す・・・まさに神社の鑑・・・あ、もともと神社は鑑だ(汗)
と、、、神社の裏側が垣間見えたところで、さらにブランド力を極めるマチの神社を深堀りする後編へ~