金沢のレトロな街並みに溶け込むべく、 古本屋で文学青年(風)を気取った件 前編
皆さーん!最近、本、読んでますか?
最新情報が秒単位でネット配信され、勝手に拡散されるこの時代・・・
自らの意思で文をじっくり読み進める場面が失われた感もあるにはありますが、だからこそ、あえて“本”を手に取る姿はよりオトナに映るというものです。
なので今回は、金沢の町並みに溶け込む古本屋らしい古本屋で“本”の醍醐味を学び、レトロでオシャレな “通”の階段を昇ってきました。
こんにちは。
マチアソビ研究員として絶賛派遣中の「鼻毛の森」(金沢在住)です。
“残念な現実”のみをJ-POPで伝えるシンガーソングライターが本職です。
今更なんですが、やっぱり金沢の街並みって懐かしさがありますよね!
侍・・・とまでは大袈裟ですが、古書を小脇に抱えた文学青年を界隈で見かけてもなんら違和感なし・・・
なんて想像していたら、その具体的なシチュエーションが“マチナカ”に根付いているとの口コミが。そう、あるんですよ。
本格的な書店・・・
しかも古本屋が!
とはいえ、チェーン店以外の古本屋には馴染みが薄く、敷居をまたぎきれない自分がいるのも事実。
なので、個人的に入り込みやすそうな「サブカル」分野を得意とする(比較的新しい)お店を厳選し、(覚悟を決めた上で)お邪魔した次第です。
やってきたのは新竪町の古本屋・『オヨヨ書林』
さて、「竪町ストリーㇳ」を抜け、「新竪町商店街」の奥近くまで歩くこと数分・・・
左手に現れましたのは2014年11月に「タテマチビル」から本拠を移転した『オヨヨ書林』です!
長町の「せせらぎ通り店」と中心繁華街を挟み撃ちにする形で存在感を示す人気の古本屋、
その若き創業者自らが店頭に立つ店がこちらの「新竪町店」なのです。
案内人は、創業者(店主)の山崎有邦さん!
山崎:実は金沢の中心市街地には、最も古い『近八(ちかはち)書房』をはじめ、多くの老舗(古本屋)が現存するんです。
僕は富山県の上平村(現南砺市)出身なんですが、当時の富山は古本屋自体が少なく、東京から戻ってくるときに
「直球(正統派)の書店の多い金沢でなら変化球(サブカルチャーなど)で勝負ができるかも!」と思い、出店を決意しました。
東京の有名美術大学在学時に、「画集や写真集が安く買えるから」という理由もあって、古本屋に足を通うようになった山崎さん。
好みのジャンルはいつしか(音楽などを含めた)サブカルチャー全般に広がり、そのコレクションは1000~2000を数えるまでに。
それらを「(食べていくためにも)売ろうと」と(1999年に)開設したネットショップから始まり、2004年には根津(上野)に初の実店舗を構え、さらに5年を経て(2009年に)青山に移転し、そこから約1年後(2010年)に金沢凱旋・・・。
いやー、想像以上に目まぐるしい展開、まさに「オヨヨ」な歴史ですね!
後編ではさらにマチで異彩を放つ本屋さんを深堀り!
金沢のレトロな街並みに溶け込むべく、 古本屋で文学青年(風)を気取った件 後編はこちら